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特集1「鹿島神宮 西の二之鳥居」

 鹿島神宮には東西南北にそれぞれの大鳥居があります。ここでは現在の西の2番目の鳥居にあたる,神宮門前の西の二之鳥居についてまとめてみました。


 元々は木肌を剥いだだけの素朴な鳥居でしたが,昭和43年(1968年)に、明治維新後百年の記念として茨城県笠間市産の御影石を用いて大鳥居が建て替えられました。

 
 (写真提供:いずれも小林氏)
 表参道は大きなケヤキの大木で挟まれ,小さな森の雰囲気さえありました。道沿いには参宮バスの停留所もみられます。この参道は平成12年(2000年)に整備され,電柱の地中化,御影石の石畳,クロガネモチの植樹が行われました。

                      
(写真:東日本大震災写真保存プロジェクト)
 平成23年(2011年)東日本大震災が発生し,石造りの大鳥居は崩壊してしまいました。神職の方の言葉「大鳥居が仰向けに倒されて,この地域の厄災をすべて引き受けてくれたように思えます。」が心に残ります。

 しばらく大鳥居の姿のない状態が続きますが,境内の選ばれた杉材が伐採され,山形県酒田市にて時間をかけて製材されていました。

 

 平成26年(2014年)3月25日。酒田市より大鳥居の部材が鹿嶋に到着しました。白い布に巻かれ,神職の方のお祓いと先導によって神宮へと参道を向かいます。神宮関係者,工事関係者,市民の方々が迎えました。



  

 工事はその日のうちに開始されました。まず500年の杉の柱が建てられました。

 

 翌26日,250年の貫(ぬき),そして,600年の笠木(かさぎ)が組み上げられました。



 4月7日の様子です。上部の足場も取れて,各部の銅板のまぶしい輝きが見られるようになりました。



 4月24日。工事の足場もすっかり取れて,大鳥居全体の姿が出てきました。



 平成26年6月1日。いよいよお披露目の立柱祭(りゅうちゅうさい)の当日です。
 この写真は神宮境内側から撮っています。



 式典は晴れやかな日差しのなか粛々と進められました。祝いの矢が放たれ,真剣によるテープならぬ縄がカットされました。



 くぐり初めの様子です。3月に行った祭頭祭の囃し方が新たな大鳥居をくぐっていきます。