レイライン(ley-lineとは、英国人アルフレッド・ワトキンスによって提唱されたものです。
1923年に発表された彼の著『古代の直線路』では、語尾にレイとつく地名を結んでいくと、
クモの巣状の直線になり、その線上に古代の遺跡や教会などがある不思議さを紹介してます。

今回の企画展では、直線に限らず、点と点を結んでいくと
不思議な図形になる面白さ・不思議さを紹介しています。


まず日本において「レイライン」を検索しますと、近畿地方の五芒星がヒットします。
主な5地点は、大江山元伊勢、伊吹山、伊勢院宮、熊野本宮大社、伊弉諾神宮。
そのセンターラインに、若狭彦神社、平安京、平城京、橿原・飛鳥・富士和京があります。




淡路島の伊弉諾神宮には「陽の道しるべ」という日時計があり、
このお社を中心に春分・秋分・夏至・冬至の方角にあるお社などが紹介されています。





鹿島神宮と伊勢神宮と高千穂の峰をむすぶラインと、
出雲大社と諏訪大社と大洗磯崎神社をむすぶラインを紹介します。
このラインはさまざまなブログなどでも紹介されています。




図中の6地点においたの赤いラインは、それぞれの夏至の日の日の出・日の入りの方角を
示したものです。鹿島・伊勢・高千穂の日の出の方角が青いラインに沿っていることがわかります。
つまり、夏至の日に高千穂の峰から朝日を拝むとその方向に伊勢と鹿島が並ぶことになります。
黄色い線は同日の月の出・月の入りの方角を示しています。
この資料は2015年の場合、鹿島・伊勢・高千穂では夏至の日の出がそろい、
出雲・諏訪・大洗では月の出の方角がそろったことになります。
月齢は少しずつ太陽暦とはずれていきますのでずれていきますので、
このようにそろうのは何年かに一度になると思います。



東国三社と江戸城(皇居)と日光のラインを紹介します。



東国三社の三角形について、鹿島神宮と香取神宮を底辺としたとき、
息栖神社の頂点から垂直となる三角形の高さの直線を延長していくと、日光東照宮の奥宮にあたります。
日光から江戸城までは120km、東国三社と日光との距離は127km。ほぼ二等辺三角形になります。
下の図はこの延長線の両端の拡大図です。